転職の不都合な真実

本当のことを言います。

★転職エージェントは、低い年収の人の転職案件より高い年収の転職案件のほうが儲かります。
 ・正社員の場合:転職先の年収の20%~30%程度
 ・契約社員や派遣社員の場合:転職先の年収の10%~20%程度
 ・エグゼクティブクラスの場合:転職先の年収の30%~40%程度

★転職エージェントは、高い年収が見込める人が何回も転職してもらえればその都度手数料が稼げるので、優秀な人には何度も転職案件を持っていきます。

★転職エージェントにとって一番大切なのはクライアント(企業)です。だから沢山の候補者を抱えることによって、クライアントが求める案件に応えようとします。つまりあなたは、転職エージェントのひとつの駒でしかありません。

★転職エージェントしか持っていない転職案件と言うものが存在します。転職情報は自分で探すより、転職エージェントを使ったほうが有利です。

★転職回数が多いと、スキルが定着していない人、視野が短期的な人、我慢強くない人、人間関係がうまく作れない人、困難から逃げる人、と思われやすいです。

★新卒入社と転職入社の人がどちらも同じくらいの年齢で、同じくらいの実力だったら、新卒入社の人のほうが出世は早いです。

★スキルアップのための転職なんていうものは実はなく、会社はあなたに何もしてくれません。スキルアップはあくまで本人の努力次第です。

★スキルアップと言いながら、仕事時間以外でも寝る間も惜しんで努力している人は少ないという現実を、会社は知っています。

★替わりのきく仕事をしている人は出来るだけ安く雇いたいですが、替わりのきかない仕事が出来る人には高い報酬を払ってでも来てもらいたいと会社は考えています。

★名前が通っている会社で働いている人の中で、会社の看板が無くなっても活躍できる人は極めてわずかです。

★IQは高いが周囲の人とうまくやれない人より、EQが高くて多くの人に愛される人のほうが、社会では出世が早いです。

★仕事とは人格を演じるものです。優秀な人ほど、人から「頼られる」「可愛がられる」「信頼される」ような理想的な「自分」を演じています。

★仕事で「ほんとうの自分」を出して成功している人は極めて稀ですし、仕事で「ほんとうの自分」は見つかりません。

少しオーバーに書いたかもしれません。しかしこれが、世知辛いと言われる世の中の真実です。

いま日本の社会は労働力不足だと言われ、転職者には有利な状況が続いています。しかし、このまま日本の経済がシュリンクし続けた場合、またAIの仕事領域が増えていった場合、人間の仕事そのものが減っていく可能性もあります。

転職に有利なのは若いうちだけです。40代も後半になってくれば、求められるスキルや経験はより高いものになっていきます。

仕事や人生をハックする方法なんて実はありません。結局、誰かの役に立つことをやらせて頂いて、御礼としてお金を頂くというのが仕事の本質です。そのためには、ちょっと気に入らないことがあったからと言ってすぐに会社を辞めるのではなく、会社や上司に求められていることにまずは全力で応え、仕事を覚えることが最も大切です。

その中で、パワハラやモラハラ、低賃金長時間労働ということに遭遇することもあるでしょう。その状況を打開できるのは、最終的には自分しかいません

ブラックな環境で働いている人も、そうでない人も、3年後、5年後、10年後、自分はこうなりたい、というビジョンを立て、そのビジョンに向かって最短で到達するにはどうしたら良いかという事を毎日のように考え、行動してください。そうすれば、足下の不満は成長に必要な壁と思えるようになります。

ただし、長時間労働で健康を害したり、会社に行くことが怖いと思うほどの心労を感じている場合は、あなたにとって不要な壁です。即刻そんな会社は辞めてください。そもそも社員すら幸せにできない会社が、誰かの役に立つ仕事を世の中に提供できているわけがありません

これもまた真実です。

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