【Case 4】自分がやりたいことを仕事にする楽しさに気が付いた話

HYさん/28歳/女性/転職1回

学生時代、コミュニケーション能力に自信がなかったのですが、そんな自分を変えるためにどうしたら良いかと考え、ネット広告の代理店に就職しました。なんでコミュニケーション能力を身に着けるために、この業界を選んだかというと、コミュ力の高い先輩がいたのがこの業界だったから。その先輩は友達がたくさんいて、いつも輪の中心にいるような人でした。あんな風にみんなと接することができたら、毎日が楽しいだろうなと思ったのです。

いざ入社していると、想像を絶する忙しさ。元々のんびりした性格だったのだと思いますが、仕事ではそんな事言ってられません。最初に配属されたのは営業部。提案書の作成、データ分析、営業会議、お客様訪問ほか、たくさんの仕事に追われ、帰りは終電という毎日でした。

そんな忙しい毎日の中、とある会社でのプレゼンを終え、会社に戻る道すがら、ふと「ここで私は何をしているの?」「元々やりたかったことって?」と思いました。コミュ力を向上させるためにこの業界を選んで、今はそこで仕事をしていますが、それって自分がやりたいことでは無く、自分の性格を改善するための手段なんじゃないかって、ふと思ったのです。また、コミュ力が高いからといって仕事をもらえるわけではなく(コミュ力はあるに越したことはありませんが・・・)、やはり良い提案を考えることや、それがお客様の求める結果につながることのほうがはるかに重要だということも、すでにわかっていました。

「わたし、就職の方向性を間違えたのかな・・・」。その日から毎日思い悩むように。仕事はドンドン降ってくるので、それを必死にこなしながら、あの日感じた違和感は、どんどん大きくなっていきました

ある時、実家に帰省した時のこと。久しぶりに両親と色々話をしていたところ、母がふと「あなた昔、絵を描くのが好きだったよね」と。「そうだ、私は絵を描くのが好きだった」ということを思い出しました。思い返せば、学生時代は毎日ノートに落書きをしていましたし、友達にも「絵がうまいよね」と褒められこともありました。「そうか、私はデザインなどのクリエイティブな仕事がしたかったんだ」。

帰郷したその日から、私は転職活動を開始。幸い仕事でイラストレーターを使うことが多く、簡単なデザインは営業部でありながらやっていたこともあり、WEBデザイン系の仕事はどうだろうかと考え、そういった会社への転職を目指しました。そしてその後半年くらいして、小さなWEB制作会社に転職を果たしました。

今はまだ小規模なWEBサイトのパーツデザインだけやらせてもらっている状況です。給料は正直少し下がりましたが、今は「自分がやりたかっかこと」を仕事にできていることが有難いなと感じています。この先はプログラミングも学んで、WEBサイトの制作全般を任されるようになりたいと思っています。

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