【Case 2】転職して気づいた仕事の「面白さ」。

KTさん/32歳/男性/転職1回

最初に入った会社はバリバリの営業会社で、自社のWEBサービスをとにかく売り込むことが仕事でした。仕事はめちゃめちゃハードで、朝は早いときは7時からミーティング。その後9時にはアポイントの電話営業開始。アポが取れれば相手先にすっ飛んでいき、提案書をもとに売り込み。一日中外回りをした後は会社に戻って、上司への報告ミーティングと翌日の営業資料作成。帰宅は終電が多かったです。時間的体力的にもキツかったのですが、一番キツかったのは、自社のサービスが本当にお客様の役に立っているのかどうか、いまいち確信が持てなかったこと。自分のお客様からクレームが来ることはあまりなかったのですが、何人かの営業担当者はお客様からのクレームが多く、そのフォローやカバーに忙殺されていました。そんな様子を見ていて、自社製品に漠然とした不安がありました。

しかし、給料もそこそこ良かったですし、あまりに忙しすぎて「転職」は考えられず、「転職」は、ぼんやりとした将来的な目標といったような感じで7年ほどが過ぎました。

そんなある日のこと、とあるベンチャー企業から「うちに営業職で来ないか」とお誘いが。その会社は以前のお客様で、最初飛び込み営業で行った時からかれこれ3年ほど可愛がってくださっていた会社でした。その会社も様々なWEBサービスを開発している会社だったのですが、スポーツ系のアプリを展開しており、今後そのアプリを拡大していきたいため営業職を探しているとのこと。人数は20人ほどのまだまだ小さい会社でしたが、そのスポーツが自分が好きなジャンルだったため、転職を決意。新しい会社にお世話になることにしました。

転職先は、新卒で入った会社と違って規模が小さく、それこそトイレ掃除まで自分たちでしなければならなかったため、はじめは戸惑いも多かったのですが、小規模所帯ならではの一体感が楽しくて、徐々にではありますがチームに溶け込んでいけたと思います。

また、営業職と言っても、新卒で入った会社とは全く勝手が違いました。前職ではパッケージを右から左に売り、あとは月額課金をいかに継続させるかという仕事がメインの内容だったのですが、転職先はクライアントニーズに沿ってサービスをカスタマイズするのが当たり前の対応だったため、とにかくお客様のニーズの吸い上げと、開発部門へのフィードバックが大切な仕事になりました。

おかげで自社のサービスを深く知ることができましたし、今では自信を持って自社サービスを売ることができています。

自分は元々体育会系で、大学まで部活に命を懸けているような人生でした。そのせいか、命令されることがある意味楽でしたし、それが当たり前という環境で育ってきたため、与えられた目標を達成すること自体が好きなタイプと思っていました。

しかし、新しい会社では、その目標を自分や会社の仲間と考えるところから始める文化でした。最初は自分にそんなことできるのか不安でしたが、今では、自分たちで決めた目標にコミットすることがいかに面白いかということを、身をもって経験しています。まだまだ実力不足を感じることが多いですが、それも転職したおかげでわかったこと。思い切って転職してよかったと思っています。

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