【Case 13】「雑用ばかり」と思っていた私の仕事が、転職で評価された話。

MHさん/27歳/女性/転職1回

大学時代は広告研究会に所属。卒業後は広告制作会社に就職することができました。そこで待っていたのは制作アシスタントとしての激務の日々。朝10時に出勤し、退社は翌朝5時。家には着替えに帰っているだけのような日々。仕事以外何もする時間がなく、友人たちとも疎遠に。体はもう疲れきっていて、毎日「辞めたい・・・」と思うばかり。

でも、私が今まで仕事でやってきたことは、雑用や力仕事ばかり。東京で一人暮らししている上京組としては、転職はしなければならないのですが、ここまでの自分の仕事内容ではどこも雇ってくれないのではないか・・・。そう思うと、結局今の仕事にしがみつくしかないかと諦めていました。

それに、その頃の私には夢がありました。CMディレクターになることです。今は雑用みたいな仕事ばかりだけど、いつか先輩方のようにCMディレクターになって、大手企業のCM映像を作りたいと思っていました。だから、体はキツくても、毎日辞めたいと思っても、頑張って続けていけば夢が叶うかもしれないと思っていました。

そうこうしているうちに、入社から4年が経ちました。その頃の仕事状況は、入社直後ほどの忙しさではなかったのですが、それでも毎日終電で帰る日々。押し寄せてくる大量の仕事もミスが多くなってきて、上司からも怒られてばかりいました。そして最終的には体を壊してしまい、しばらく会社を休むことに。

仕事に追われていた毎日がふと途切れたことで、ちょっと冷静に自分を見つめる時間ができました。

今のまま、この仕事を続けていって果たして自分はCMディレクターになれるのか?自分は今までどんな仕事をしてきたのだろう?色々と考えてみました。久しぶりに友人とも電話で話す時間ができたので、そういったモヤモヤした想いを聞いてもらったりしました。

その時に友人にあることを言われました。「結構いろんな仕事をしているんだね!すごいじゃん!」。そうか、私は雑用だと思っていたけれど、原稿を書いたり、見積書を書いたり、企画書を書いたり、その他にもスケジュール調整、撮影機材調達、スタッフの弁当手配などなど、様々な仕事はもしかしたら普通のOLさんでは経験できないことだったのかも。そう思ったら、少し自信が持てるようになりました。その後、転職サイトに登録し、自分のこれまでの仕事内容を職務経歴書にまとめはじめたら、意外とわたし色々出来るのかも?と思い始めました。

それまでは、自分の実績と言えるような仕事がないとか、日々の仕事が雑用ばかりと嘆いてばかりいましたが、視点を変えると「売り込める材料」といえるのでは?と気づけたのです。

職場にはその後無事復帰しましたが、一度体を壊したということもあり、少し仕事量がセーブしてもらえるようになったこともあり、時間を捻出して転職活動を開始。その後ほどなくして、WEB制作会社に転職することができました。

そこで評価されたのは、企画書や原稿を山ほど書いてきた経験。新しい職場では広報に配属されることになりました。

自分では雑用ばかりで仕事の実績なんて何もないとずっと思っていました。しかし、「雑用」だと思って積み重ねてきた業務が実は、自分の大切な「財産」だったんだなと今では思えます。
CMディレクターになる夢は諦めましたが、今は広報として、転職した会社のサービスをもっと人に知ってもらえるよう頑張っていこうと、仕事に燃えています!

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