【Case 1】自分が本当に好きだったことが仕事になる「幸せ」。

SAさん/26歳/男性/転職3回

元々文章を書くのが好きで、就職活動では出版やWEBメディアをターゲットにしていました。結果、中小の出版社に入社することができました。しかし、望んでいた編集部に配属されず5か月で退職。その後転職した会社は、人材派遣会社でした。ここでも、人材募集のコンテンツ制作に関わりたいと思っていましたが、営業職に。営業職は自分に向いていないと思っていて、仕事は正直しんどかったですが、2社目なのですぐに辞めるのはどうかと思い、自分なりに頑張りました。しかしどうしても結果が出せず、それが苦痛で結局転職から1年で退職しました。

2社目を辞める時に、学生時代の先輩に相談したところ、「もう少し踏ん張ってみたら」とアドバイスされましたが、そのころの自分は辞めることばかりを考えていたため、アドバイスも耳に入らず、結局退職してしまいました。今思うと、そのアドバイスに従って、もう少し頑張れたのではないか?と自分が嫌になります。それに、社会人2年目で2社を退職しているということで、「自分は我慢強さが足りない」、とか、「自分は踏ん張りが効かない奴だ」、とか考えていました。また、次に転職するにしても、「自分ができること」を説明できることも特にないのではないか、とか、「そんな自分を求めてくれる会社なんてないのではないか」とマイナスの考えばかりになってしまっていました。

3回目の転職活動は、そんな自分を拾ってくれる会社であればどこでもいいと考え、手当たり次第に応募していました。転職活動の面接まで進めた場合、辞めた理由を必ず聞かれます。「希望する部署に配属されなかったから辞めた」と言ったら、採用されないだろうと考え、「もっと自分が成長できる環境に身を置きたいと思って辞めました」と答えるようにしていました。しかし、3回目の転職は中々決まらず、焦りと不安でいっぱいな日々を過ごしていました。

そんな時、「そもそも自分は何がやりたかったんだっけ?」と思うことがありました。そのきっかけは、学生時代の友人と晩御飯を一緒に食べたときのことです。彼は学生時代からプログラミングが趣味で、ゲームやアプリの開発をしていたのですが、その後希望するゲーム会社へエンジニアとして採用されました。「毎日残業だらけで大変だよ」と彼は笑いますが、話の節々に充実している感じが伝わってきて、なんか生き生きしているな、と羨ましく思いました。

そう、本当は自分は文章で人を喜ばせる仕事を望んでいたのではないか?人を喜ばせるということは、笑ったり感動したり、勇気づけられたり、そんな文章を書く仕事に就きたかったのではないか?友人との久々の再会は、改めて自分を見つめなおす良いきっかけになりました。

その後は、「書くことが好き」ということを面接官に伝えるために、履歴書や職務経歴書以外に、自分が書いたエッセイのようなものを常に提出するようにしてみました。また、メディア系の会社に絞って転職活動をし、最終的にWEBメディアの会社に採用されました。今では晴れてコンテンツ制作の部署に配属され、取材したり記事を書く仕事をさせてもらっています。仕事は想像していた以上に大変ですが、でも好きなことをやれているという今の時間は、とても大切に思えます。

自分は何が好きなのか?これを貫くのは中々難しいことだと思いますが、3回目の転職活動でようやく自分の希望する職種に就けたことは運がよかっただけでなく、自分の「好き」をまっすぐに伝えることができたからではないかと思っています。今の仕事を大事にしながら、たくさんの人に読んでもらえる記事をこの先書いていきたいと思っています。

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