【Case 24】「あきらめたら終わり」「自分から動き出せば必ず何かが変わる」と改めて強く感じた50代男性の転職ストーリー。

YGさん53歳/男性/転職1回

「どうしよう。もう限界かもしれない」

YGさんが心の中でつぶやきながら、自宅のテーブルに突っ伏していたのは今から3年前の冬でした。

数年前に、長年勤務していた部品メーカーの会社が業績不振になりリストラ。その後なかなか転職先を見つけることができず、失業期間が1年ほど続いていました。

さらに、母親が認知症を発症し介護が必要になったため生活費の負担が増えてしまいました。

失業保険はもう切れる。貯えだけであとどれくらい持つか・・・いよいよ行き詰まったと感じていました。

そんなある日、昔の同僚から連絡がありました。心配して連絡をくれたその同僚は、YGさんと同じタイミングでリストラになった人でした。

YGさんと同じく、退社後しばらくは転職活動で苦戦したものの、今は新しい職場を見つけ、働いているとのこと。その時に、転職エージェントにかなり助けられたとのことで、もしYGさんが転職エージェントに相談していないなら、まずは相談だけでもしてみたらどうかと、アドバイスしてくれたのでした。

仕事をすぐにでも見つけなければと思っていたYGさんは、早速転職エージェントの担当者を紹介してもらいました。

その担当者は、YGさんが長年培ってきた営業経験や人脈の広さを活かせる職場を紹介してくれると言い、その他にも色々なアドバイスを提供してくれました。

「YGさんのご経験は、実は中々貴重なものだと思います。ですからきっと、今までのご経験やスキルを活かせる職場が見つかると思います。これからYGさんにマッチしそうな企業を色々とご案内させてもらいますので、積極的に応募してみてください」と転職エージェントの担当者は言いました。

「本当ですか?でも、ここ最近何度も応募して落ちたし、もう私には無理なんじゃないかと思っていたんです」とYGさんは、不安な表情を浮かべて答えました。

「大丈夫です。私たちはあなたの力になれます。まずは、自分が本当にやりたいことを考え、再び職探しを始めてみましょう」と力強く言いました。

少し希望が持てるようになったYGさんは、再び職探しを始めました。心機一転、再度転職活動を始めたYさんでしたが、最初はやはり苦戦が続きました。

しかし、転職エージェントが紹介してくれた求人に何度も応募した結果、何件かの面接を受けることができました。

そして、いくつか面接を受けた中の一社の面接官から、こんなことを言われました。

「あなたのご経験やスキルは、当社にとって非常に貴重なものです。当社で一緒に働き、若手を指導してもらえませんか?」

この言葉を聞いたYGさんは、嬉しさで胸がいっぱいになりました。


新しい職場での最初の日は、緊張しながらも新しい同僚たちと挨拶を交わし、業務の流れを覚えることからスタートしました。

何しろ自分は50代。

新しい仕事を覚えられるのか?会社に貢献できるのか?不安でいっぱいでした。

しかし、周囲の人々が親切に教えてくれたおかげで、YGさんはすぐに仕事に慣れることができました。そして、自分がこれまでやりたかったことにも挑戦することができ、少しずつではありますが、自信を取り戻すことができました。

「自分にもまだまだできることがあるんだ」


一方、母親の介護のことでも悩んでいたYGさんは、地元の市役所に相談に行きました。

そこで、市役所の職員から、YGさんが受けられる支援の情報や、介護施設の情報を提供してもらいました。さらに、市役所が主催する介護者のためのセミナーにも参加し、介護に関する知識や情報を学びました。

「介護って本当に大変なんだな。でも、こんなにたくさんの人たちが支援してくれるんだ。頑張ろう。」とYGさんは、セミナーを終えて、心に決めました。

そして、このような支援を積極的に受けることで、YGさんは介護の負担を軽減することができ、少しずつ新しい仕事に集中することができるようになりました。



仕事と介護で忙しい毎日は続きますが、YGさんは環境が大きく変わってきたことを実感しています。

「あのまま自宅に引きこもっていたら、完全に行き詰っていたと思います。転職エージェントを紹介してくれた昔の同僚や、転職のサポートを色々としてくれたエージェントの担当者の方には感謝しかありません。


また、新しい職場でも徐々に成果が出始めていると感じています。そして、周囲の人は自分が入社した時から変わらずサポートしてくれています。良い職場に巡り合えた。本当に感謝する毎日です。

Yさんは今回の出来事で感じていることがあります。

「あきらめたら全部終わり。」

そして。

「前に進めるのは、周囲の手助けがあっての事ではありますが、結局自分が積極的に動けば、必ず誰か手助けしてくれる人がいるし、自分から動かなければ何も変わらないんだなということ。」


いつか自分が誰かを支える機会があったら、まずはこの想いを伝えたいとYGさんは考えているそうです。

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