【Case 16】ブラック企業から脱出した私の物語。

FKさん25歳/男性/転職1回

そのまま続けていたら、今頃気持ちが折れてしまっていたかもしれません

就活が始まる前は、多くの先輩達に「今は働き手市場だから」という話を聞いていたことから、大学生時代に周囲が内定を貰ったと聞いても羨ましいなあという気持ちにはなりませんでした。今思うと、その慢心がブラック企業へ自分を向かわせたのだと思います。

私は、普通の公立高校から地元の大学へと進学しましたが、当時の私はまだ「就職するならこんな仕事がしたい!」という具体的な希望が明確になっていませんでした。

むしろ、大学生活を満喫したかったので、バイトを複数掛け持ちしながら友人と旅行に行ったり、飲み会に行きまくったり、その時にやりたい事を優先しながら3年間ほど過ごしていました。

いざ就活時期になって気付いたことは、自分自身の大学生時代の経験が「アルバイト」だけで、就職活動の武器になるような経歴を特に持っていなかったことです。

その頃の私は、どこでもいいから就職さえ出来れば頑張れるという根拠のない自信がありましたし、アルバイトでもバイトリーダーをやっていたので、その時の話などは武器になるのではないかと考えていました。しかし、実際に就活がスムーズに進むことはなく、最終的にはなんとか内定を貰った不動産販売会社で、見習いという形ではじめての会社員生活が始まりました。

最初は特に不安もなく、仕事に対する熱意もありましたが、実際に働いてみると面接時に聞いていた話と実情は全く似ても似つかないものでした。

見習い期間には先輩の営業回りに同行して、クライアント様と顔合わせをしたり、実際の業務の流れなどを覚えながらいくつか担当をしてもらう、という流れを聞いていたのですが、2ヶ月後には自分の担当クライアントが0のまま、新規のクライアントにアポイントメントを取ってくるように指示されました。

最初の会社はいわゆる飛び込み営業がメインだったため、新規顧客開拓の難易度はかなり高く感じていました。そもそも電話で門前払い。なんとかアポが取れても全く成果につながらず、時には罵詈雑言を浴びせられることもありました。

さらに上司や会社からのプレッシャーもどんどん大きくなっていきました。最初の頃はいわゆる注意の範囲でしたが、1ヶ月も経つと罵声に変わります。「なぜ仕事ができないか、それはお前がダメな奴だからだ。」「俺や会社はお前に期待している。生まれ変わるなら今だ」。時にはもっと激しいセリフを上司から毎日浴びせられ続け、休日出勤深夜残業は当たり前の日々。就職して半年経過した頃には、典型的なブラック企業の環境にいたのです。

毎日朝5時に起きて仕事の準備をしてから、6時半には出社して9時には会社を出てすぐ営業。そこから夜10時に会社へ帰って、そこから会議。会議では毎日怒鳴られてばかり。帰宅する頃には日付を超えることも当たり前。休日もほとんどない状態。それでも営業が成約しなければ給与は基本給のみ。今思えば、本当にひどい環境で働いていたのですが、その頃の私は、結果を出せない自分を責めてばかりで、なんとか成長しなければいけないと強く思っていました。

しかし、寝る間もないような生活は長くは続けられず、ある日営業先でめまいが。フラフラになりながらこれは流石にまずいと、営業の合間に診察を受けた病院では初期のウツ症状との診断が。しかし、そんな状況でも上司には自分の体調のことを言えず、仕事を続けていました。

ある日学生時代の友人に久しぶりに会った時の事。「お前大丈夫か。顔色が悪すぎるぞ。手も震えてるじゃないか!何があったんだ!」。今の仕事の状況を説明したら、「そんな会社絶対いますぐに辞めろ!それはブラック企業の典型的なやつだよ」。辞めたほうが良いことはなんとなく感じていたのですが、結果が出ないのは自分の弱さが原因と考えて「もう少し頑張ろう」と続けてきた仕事。でも、友人に強く指摘されてようやく決心がつきました。今の会社を辞めようと。

でも、「あの恐ろしい上司に退職を切り出したら何を言われるかわからない。怖くてたまらない。」と続けて友人に話したところ、退職代行サービスのことを教えてもらいました。そして、すぐに退職代行サービスを利用してブラック企業から離れることにしました。

退職代行サービスでは専任の担当者様が全て代行してくださったため、会いたくない上司に会うこともなく退社出来たので感謝しています。

辞めた後、会社からしばらく電話が鳴っていたのですが、一度毒抜きをするという意味で携帯電話番号やメルアドなど全て変えることにしました。体調が戻るまで3か月ほど時間がかかりました。その間は実家に帰り、少しのんびり過ごしていました。その間、転職エージェントや転職サービスに複数登録し、情報収集に没頭しました。「今度はブラック企業に入りたくない」。「まっとうな会社で、健康的に働きたい」。そう考えて、かなり慎重に転職活動を続けました。

結果、転職が決まるまでに半年近くかかりましたが、最終的に転職エージェントの方に紹介いただいた異業種の会社に営業職でお世話になることになりました。

今、わたしが思うことは、ブラック企業で消耗品のように扱われるよりも、気持ちが安定した状態でスキルアップ出来る環境の方が、圧倒的に自分のためになるということです。この記事を読んでいる方がもし、今の環境がブラック企業だと少しでも思っているのであれば、私のように体調を崩す前に「他の選択肢がある」ということも知って欲しいと思いますし、勇気を出して相談出来るサービスを利用してでも、健康を優先して欲しいと感じています。

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